眼精疲労
眼精疲労とは
眼精疲労とは、目を休めても、充分な睡眠をとっても目の疲れが回復しない状態をいいます。
目の疲れは、大きくふたつに分けられます。
ひとつは目を休めたり、睡眠をとれば回復する「眼疲労」。もうひとつは、このページのテーマである「眼精疲労」です。
目の疲労は体の疲労といっしょで、本来、充分な睡眠をとれば回復するはずのものです。
しかし、充分な休息と睡眠をとっても、目や体の疲れ、けん怠感が取れないものが眼精疲労。これは、自然治癒力(自然回復力)を上回る目の使いかたをしているためです。
眼精疲労の背後に、目の病気、あるいは全身性の病気という原因があることも考えられます。病気が原因の場合は、目をさほど酷使していないのに、眼精疲労がおきることになります。
眼精疲労の症状
眼精疲労の症状は、「目」、「体」、「精神」に対してあらわれてきます。
目だけに症状が出てくる場合もあれば、目と体の両方に、場合によっては、精神的な症状をともなうこともあります。
目の症状としては、目が疲れる、ぼやける、かすむ、痛む、充血する、まぶしい、重い、涙が出すぎる、異物感、乾く(ドライアイ)、視力の低下などです。
体の症状としては、肩こり、頭痛、吐き気、めまい、胃痛、食欲不振、便秘などがあります。
精神的な症状としては、イライラ、けん怠感、不安感、不眠、抑うつ、自律神経失調症などがあります。
眼精疲労の原因
眼精疲労の原因は、大きく分けて四つあります。
まず、目自体に原因があるもの。
近視や遠視、乱視といった屈折異常、老眼といった調節異常です。
さらにがちゃ目(不同視)、斜視、斜位、複視、ドライアイ、眼病です。
二つ目は、体の病気が原因になるもの。
歯のかみ合わせが悪くても、体調をくずし、目に影響が出る場合があります。
三つ目は、環境要因によるもの。
目を酷使するという「環境」や、紫外線、シックハウス症候群などがあります。
四つ目は、精神的なストレスによるもの。
ストレスが原因で交感神経が活発になると、目の筋肉が血行不良を引きおこすことに。そのほか、瞳孔(どうこう)が大きくなるため、眼圧が上昇します。
涙の分泌量が減るために、目が乾きがちにもなります。
眼精疲労の対策
眼精疲労の対策は、原因を見極めて、それを改善することが第一です。
目を酷使しているのであれば、1時間に1回は休憩を入れて、目を休めます。
メガネの度が合わないために眼精疲労を起こしているとわかれば、自分の目にあったメガネに作りかえます。
眼病が原因と判明した場合は、眼科で治療を受けます。
体の病気が原因なら、体の病気を治す必要があります。
そういった改善できることを行なったうえで、目をいたわる工夫が大切です。目のツボを指圧したり、目を温めると、眼精疲労を解消することができます。
そのほか目を閉じたり、まばたき、視点移動なども眼精疲労の解消に効果があります。
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