白内障の治療法
白内障の治療法は、通常、「点眼療法」からはじめます。
白内障と診断されたからといって、いきなり手術を行なうことはありません。
生活に支障がでてきたときに、はじめて手術を検討することになります。
白内障の治療法とは
白内障の治療法には、大きく分けてふたつあります。
薬による治療法(保存的治療)と、手術による治療法(観血的治療)です。

薬による治療は、さらに、「点眼薬」と「内服薬」にわけられます。
このうち、点眼薬が主流になっています。
薬物療法の効果が思わしくない場合や、生活に支障がでてきたときは、白内障の手術を検討することになります。
手術による治療法は、ふたつあります。
まずひとつは、超音波によって、白くにごった水晶体を砕いて摘出し、眼内レンズを入れる方法。(水晶体超音波乳化吸引術)
もうひとつは、水晶体を砕かずに、そのまま取り出す方法です。
(水晶体嚢外摘出術)
白内障の薬物療法
白内障の治療法においては、まず、薬物療法からはじめます。
たいていは、まず点眼薬が処方されます。
点眼薬によって、白内障の進行を多少なりとも、おくらせることはできます。
しかし、白内障の点眼治療は、医師のあいだでも、疑問視されています。
そのため、あまり過度に期待しないほうがいいかもしれません。場合によっては、内服薬も処方されます。
生活に支障がでてくるほど、視界がかすんだり、見づらくなってきたら、手術を検討することになります。
そのかわり、ふたつの希望の方法が考えられます。
まず、抗加齢(アンチエイジング)医学における抗酸化療法です。
ビタミンCやルテイン、アントシアニンなどの抗酸化物質をとることによって、白内障の進行をおさえることが期待できます。改善例もあるようです。
もうひとつは、「Nアセチルカルノシン点眼薬」というものです。
この点眼薬を処方すると、いったん白くにごった水晶体でも回復するといわれ、研究されています。
白内障の手術療法
白内障の手術療法の主流は、超音波によって、白くにごった水晶体をくだいて取り出すというものです。そのあとに、人工の眼内レンズを挿入します。
白内障が非常に進行した場合、水晶体が硬くなってしまって、超音波ではくだけないことがあります。この場合は、水晶体をそのままの形で摘出します。
白内障は、一般的に、ゆっくりと進行していきます。
眼科の医師に白内障と告げられたからといって、即、手術ということはありません。視界がすこしぼやけるけれど、生活にさほど支障がない場合は、様子を見ます。手術のしどきは、生活に支障がでてきたときです。
現在の白内障手術は、安全性の高いものになっています。
しかも、10〜30分程度で終了します。場合によっては、日帰り手術も可能です。しかし、日帰りのときは、しばらく通院する必要はあります。
この点、レーシック手術とよくにています。
両目を手術する場合は、1週間あけてから、もう片方の目を手術します。
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