コンタクトレンズ
コンタクトレンズとは
コンタクトレンズとは、角膜のうえに直接レンズをのせることによって、視力を矯正しようとする眼科医療器具です。
コンタクトレンズは、素材がやわらかい「ソフトコンタクトレンズ」と、かたい「ハードコンタクトレンズ」に分けられます。
それぞれに特徴があり、長所とともに短所もあります。
現在、「使い捨てコンタクトレンズ(ディスポーザブル・タイプ)」が人気を集めています。このタイプは、レンズが汚れるまえに新しいレンズと交換します。
そのため、目に障害がおきにくくなっています。ケアの面倒さもありません。
コンタクトレンズは、ふだん使用していると、目が悪いということを忘れてしまうほど、便利な眼科矯正器具。
しかし、コンタクトレンズを正しく装用しないと、深刻な目の病気をひきおこすことに。まれに、失明してしまうというケースもあります。
ただしこれは、コンタクトレンズを正しく装用しなかった場合。
正しい装用法さえ守れば、コンタクトレンズは、その場で「視力回復」を実現してくれる、たのもしい伴侶となることでしょう。
コンタクトレンズの種類
コンタクトレンズは、ハードとソフトの2種類に分けられます。
使い捨てコンタクトレンズは、ソフトレンズの仲間です。
ハードコンタクトレンズは、もっとも目の健康を守ってくれるレンズ。
その反面、異物感が大きいという欠点があります。
ソフトコンタクトレンズは、装用感がいいレンズ。
しかし、目に障害をおこしやすい欠点があります。管理も大変です。
このソフトコンタクトレンズの欠点を、おぎなうために登場したものが、「使い捨てコンタクトレンズ」です。
使い捨てコンタクトレンズは、従来のソフトレンズよりも、酸素透過性が高くなっています。一日使い捨てのタイプは、ハードレンズについで、目にやさしいレンズです。
ただし、1週間連続装用タイプの使い捨てレンズは、目に障害をおこしがちなので要注意。
コンタクトレンズの用途
コンタクトレンズには、いくつかの用途があります。
まず、近視や乱視といった屈折異常の矯正。これが、もっとも多くなります。
そのほか、「カラーコンタクトレンズ」(カラコン)があります。
これはレンズに、色がプリントされているタイプ。おしゃれ目的で使うことが多いようです。
おしゃれ目的のカラコンは、医療器具という認識がうすくなりがちです。
そのためケアが不十分になり、目に障害をおこす事例がふえています。
レンズに色がプリントされているぶん、透明なレンズよりも光学的におとることに。酸素透過性も低下します。
カラコンは、角膜が酸素不足をおこしやすいレンズなのです。
そのほか、老眼用の「遠近両用コンタクトレンズ」があります。
これは、ひとつのレンズだけで、近くも遠くも見えるようにしたレンズ。
同心円状に、近くが見える部分と、遠くが見える部分が交互になっています。
コンタクトレンズのトラブル
コンタクトレンズは便利な反面、あやまった装用をつづけていると、目にトラブルを引きおこす危険をもっています。
コンタクトレンズは、目にとって異物であることに変わりはありません。
涙が少ないと、コンタクトレンズと角膜が、じかに接触。これがトラブルのもとになります。
レンズの洗浄が不十分であったり、細菌を目のなかに入れてしまうと大変。
アレルギー性やウィルス性の結膜炎、角膜炎をひきおこすことに。
ソフトコンタクトは装用感がいいため、目の異常に気づきづらいレンズ。
このため発見がおくれてしまい、角膜移植が必要になるところまで放置してしまうこともあります。
そのほか、角膜の酸素不足による「角膜内皮細胞」の減少があります。
こうなると角膜が白くにごることに。この場合も、角膜移植が必要になります。
コンタクトレンズの注意点
コンタクトレンズを装用するさいには、多くの注意点があります。
- 眼科医の処方をうける
- ドライアイの人は、なるべく装用しない
- レンズの装用時間を短くする
- 定期健診をうける
- 水道水で目を洗わない
- レンズは、きちんと洗浄する
- 目薬は防腐剤のないものを
- 寝るときは、かならずはずす
- 糖尿病の人は、なるべく装用しない
- お化粧には気をつける
コンタクトレンズとメガネ
コンタクトレンズは、メガネと比較すると、その長所と短所がよくわかります。
コンタクトレンズは、角膜との距離がほとんどありません。
そのため近視などの屈折異常の、視力回復効果にすぐれています。
いっぽうメガネは、角膜とレンズの距離がはなれています。
そのため、ものが小さく見えることに。はしのほうでは、ゆがんだりもします。
コンタクトレンズには、このようなことはありません。
裸眼と同じような視界が得られるのです。
また、左右の目に視力差がある「不同視(がちゃ目)」や、「乱視」の場合、メガネでの矯正には限界があります。
しかしコンタクトレンズなら、こういったケースでも視力回復ができます。
以上のようにコンタクトレンズには、メガネとくらべて多くの長所があります。
しかし今まで述べてきたように、コンタクトレンズには、ひとつの重大な欠点があります。角膜に直接ふれるため、目に障害をおこしやすいのです。
