コンタクトレンズの種類

コンタクトレンズの種類は二つ
コンタクトレンズは、「ハード」と「ソフト」の2種類に分けることができます。
ハードコンタクトレンズは、初期のころの「酸素を通さないタイプ」と、現在の主流である「酸素透過性タイプ」に分けられます。
ソフトコンタクトレンズは、1〜2年の寿命がある「従来型レンズ」と、使い捨ての「ディスポーザブル・レンズ」に分けられます。
使い捨てコンタクトレンズは、さらに、ケアが不必要なタイプと、かんたんなケアが必要なタイプに分類できます。
ケアが不必要なものには、「1日使い捨て」と「1週間連続装用」があります。
ケアが必要なものには、「2週間使い捨て」と「1ヶ月使い捨て」が。
ケアが必要なレンズは、使い捨てレンズにふくめない分類法もあります。
使用期限は短いものの、いったんはずしたレンズでも「使い捨てずに」、ケアをしながら2週間、1ヶ月と使いつづけるからです。
厳密な意味での「使い捨て」ではないわけです。

コンタクトレンズの種類@ 〜 ハードレンズ
ハードコンタクトレンズは、硬い素材でつくられたレンズです。
初期のハードレンズは、酸素を通しませんでした。
そのため今から見ると、目に障害をおこしやすい、とても危険なレンズだったのです。しかし現在の主流は、酸素透過性のあるタイプ。
ハードレンズは、光学的に安定しています。
そのため、近視などの屈折異常の矯正効果にすぐれています。メガネやソフトコンタクトレンズでは矯正できない、不正乱視や円錐角膜も矯正できます。円錐角膜とは、角膜がとがる症状。
ハードコンタクトレンズは、角膜よりも小さいサイズです。
そのため、涙の交換をさまたげることがありません。酸素透過性も高いため、角膜にもっとも酸素が行きとどきやすいコンタクトレンズです。
ハードレンズは、目の健康という観点では、もっともすぐれているといえます。
欠点は、使いはじめは異物感がはげしいということ。
また、レンズが外れやすいために、はげしいスポーツには向いていません。
コンタクトレンズの種類A 〜 ソフトレンズ
ソフトコンタクトレンズは、水分を含んだレンズです。
うすく、やわらかい素材でつくられています。
ソフトレンズは装用感がいいため、最初から快適に使用することができます。しかし、このことは、目に異常があっても感じなくさせます。そのため、重大な発見がおくれることに。
ソフトコンタクトレンズは、ハードレンズほど光学的に安定していません。
素材が、やわらかいからです。屈折異常の矯正効果では、ハードレンズに劣ります。乱視の矯正効果は、ほとんどありません。
ソフトコンタクトレンズの酸素透過性は、ハードレンズほどではありません。
ソフトレンズは、角膜をすっぽりおおって装着します。このことは、はげしいスポーツをしても落ちない、というメリットがある反面、涙の交換量が少なくなることに。このため角膜が、さらに酸素不足におちいりやすくなります。
ソフトレンズは、水分をふくんでいるため、汚れがつきやすくなります。
細菌が繁殖しやすいという欠点も。
ソフトコンタクトレンズは、目に障害を起こしやすいレンズなのです。
コンタクトレンズの種類B 〜 使い捨てレンズ
使い捨てコンタクトレンズは、従来型ソフトレンズの欠点をおぎなうために、開発されました。
使い捨てレンズでは、使用期限が1日、2週間などと定められています。
そのため、レンズのよごれがひどくなる前に、交換することができます。
使い捨てレンズは、使用期間が短いので、耐久性を考慮しなくてすみます。そのぶん従来型のソフトコンタクトレンズよりも、含水率を高められるように。また、レンズをうすくできるようになったのです。
その結果、従来型ソフトレンズよりも、酸素透過性が高くなっています。
使い捨てコンタクトレンズは、ハードコンタクトレンズについで、目にやさしいレンズといわれています。ただし、「1週間連続装用タイプ」は別。
1週間連続装用タイプは、寝ている間も装用します。そのためコンタクトレンズのなかでは、もっとも目に障害をおこしやすくなっています。
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