レーシックの方法
レーシックの方法とは
このページでは、実際に行なわれるレーシックの方法を、イラストで解説しています。レーシックの方法には、以下の三つがあります。

- ケラトーム・レーシック
- エピレーシック
- イントラレーシック
ケラトームレーシックは、初期のレーシック手術。マイクロケラトームというステンレス製の器械(ブレード)によって、フラップ(ふた)を作成します。
エピレーシックは、エピケラトームという器械によって、角膜上皮層だけの薄いフラップを作成。このため、強度の近視を矯正できます。
三つ目のイントラレーシックは、最新式のレーシック手術。
レーザーによってフラップを作成するので、夜間視力が向上。レーシックの後遺症や合併症が少なくなっています。
現在主流のフラップ作成法は、レーザーでつくるイントラレーシック。
しかしここでは、従来型のマイクロケラトームという器械をつかった、「ケラトーム・レーシック」の方法を解説します。
フラップの作成法だけを、置きかえて考えていただければと思います。
従来型のレーシックの方法を知ってこそ、最新のイントラレーシックのすばらしさが理解できるからです。

レーシック手術は、15〜30分程度で終了。
レーシック手術では、ある程度厚みのあるフラップをつくるため、手術後の痛みはほとんどありません。
また光学的に安定しているため、手術後すぐに視力が回復。
2時間程度、検査や休憩をしたあと、歩いて帰ることができます。
しかし、視力が完全に安定するまでには、約1ヶ月かかります。
レーシックの方法と順序
@ まず、点眼麻酔をします。これによって手術中、痛みはありません。
A 開瞼器(かいけんき)という器具を使って、まぶたを大きく開きます。
B 角膜に、マーキングをします。
これはフラップを、もとの位置に戻すときの目印になります。

Cサクションリングを角膜に固定。
この上を、マイクロケラトームが移動していきます。

D マイクロケラトームによって、角膜上皮層と実質層の一部をけずります。一部分だけつながったフラップ(ふた)をつくります。

E むきだしの角膜実質層に、エキシマレーザーを照射します。

F 角膜実質層の一部をけずり、角膜の屈折力を弱めます。

G マーキングを目安に、フラップをもとの位置にもどします。

H 角膜内皮細胞の吸引力によって、2〜3分で自然に接着します。
縫合の必要はありません。
I 2時間ほど休んだら、もう一度検査を行ないます。
そのあと、歩いて自宅に帰ることができます。もう、視力は回復しています。翌日、再検査を行ないます。
ほんとうに視力が安定するまでには、約1ヶ月かかります。
レーシックは痛みも危険もない手術といえます。
遠視レーシックの方法
前述してきたレーシックの方法は、近視手術のようすです。
では遠視の場合は、どのようなレーシックの方法なのでしょうか?
遠視のレーシック手術の場合は、角膜全体の凸形状が強くなるように、角膜実質層をけずります。
遠視レーシック手術では、角膜実質層の中央部はさわりません。
その周辺部を、エキシマレーザーによってけずります。こうすることによって、角膜全体の屈折力を強めることができるのです。
その結果、あたかも凸レンズのメガネを装用していることと同じことに。
遠視レーシックは、老眼手術でもあります。

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