ビタミンB群
ビタミンB群とは
ビタミンB群には、多くの種類があります。
ビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、ビオチン、イノシトール、パラアミノ安息香酸(PABA)といったものです。
このなかで、とくに目の健康とかかわりがあるものは、以下の四つです。
- ビタミンB1 ・・・ 疲労回復効果がある
- ビタミンB2 ・・・ 目の表面を保護し、動脈硬化をふせぐ
- ビタミンB6 ・・・ コラーゲンの生成を促進し、免疫力を高める
- ビタミンB12 ・・・ 造血作用がある
とはいってもビタミンB群は、協力してはたらきます。
そのため、すべてをバランスよく摂取することがたいせつです。
またビタミンB群だけではなく、ビタミン全体のバランス、さらにビタミンとミネラルのバランスも大事です。
ビタミンB群には、糖質、脂質、たんぱく質の代謝を助ける働きがあります。そのため、ふだんの食事から、これら三大栄養素をまずしっかり摂る。
このときに、ビタミンB群は存分に力を発揮できるのです。
ビタミンB1
ビタミンB1には、「糖質の代謝を助ける作用」があります。
そのためビタミンB1を摂取すると、全身の細胞にエネルギーがいきわたり、疲労回復の効果があります。
目においては、眼精疲労の軽減、目の筋肉の疲労回復が期待できます。

そのほかビタミンB1は、「視神経の伝達」にとっても不可欠。
ビタミンB1が代謝を助ける糖質は、神経にとって唯一のエネルギー源だからです。
糖尿病の人はインスリンが分泌されないか、うまく働かない状態です。
糖質の代謝をうながすビタミンB1をしっかりとることは、血糖コントロールにはたいせつと考えられます。
ビタミンB2
ビタミンB2には、「脂質の代謝を助ける作用」があります。
肌や粘膜を、正常な状態にたもつ働きがあるわけです。
目においては、粘膜である「角膜」と「結膜」を保護します。
ビタミンB2が不足すると、目の表面が炎症をおこし、荒れてしまうことに。
ビタミンB2は、過酸化脂質を分解。動脈硬化をふせぎます。
目においては、網膜にある血管の動脈硬化を予防してくれます。
そのため網膜の血管がつまる眼病を、予防する効果が期待できます。
ビタミンB2は、「糖質の代謝」にもかかわっています。
糖尿病の人にとって、ビタミンB1とともにB2も、たいせつな栄養素です。
ビタミンB6
ビタミンB6には、「たんぱく質の代謝を助ける作用」があります。
そのほか、「脂質の代謝」にもかかわっています。
ビタミンB6は、たんぱく質の一種である「コラーゲン」の生成も促進します。
コラーゲンは、角膜や水晶体の素材。
ビタミンB6には、免疫力を正常にし、アレルギー症状を軽くする作用も。
目においては、「アレルギー性結膜炎」に有効です。
ただし目の場合、ウィルス性や細菌性のものに対しては、「免疫抑制システム」がはたらくために、あまり効果はないと考えられます。
ビタミンB6には、神経伝達物質をつくるはたらきもあります。
ビタミンB12
ビタミンB12は、「造血」にかかわっています。
葉酸と協力して、赤血球にあるヘモグロビンの合成をたすけます。
目の網膜や脈絡膜には、毛細血管がびっしりと張りめぐらされています。
ビタミンB12は目の組織に、酸素と栄養を充分おくるためには欠かせません。
ビタミンB12には、神経の伝達を円滑にする作用もあります。
ビタミンB1、B6と協力して、神経の伝達を円滑にし、正常にしてくれます。
この三つの栄養素のうち、どれが欠けても、目における神経の伝達はうまくいかなくなります。
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