ビタミンB12の摂取
ビタミンB12とは
ビタミンB12とは、水溶性ビタミンの一種で、別名を「コバラミン」といいます。結晶が赤いため、「赤いビタミン」ともよばれています。
ビタミンB12の摂取は、造血にかかわっています。
葉酸と協力して、悪性貧血をふせぐ作用があります。
またビタミンB12には、ビタミンB1、ビタミンB6とともに、神経の伝達を正常にする働きもあります。
ビタミンB12を摂取すると、バイオリズムが整い、時差ぼけが解消するといわれています。そのため、安眠効果が期待できます。
ビタミンB12の摂取と造血
ビタミンB12は、造血にかかわっています。
ビタミンB12は、同じビタミンB群の仲間である「葉酸」と協力。
赤血球にあるヘモグロビンの生産を手助けしています。
ビタミンB12の摂取が不足すると、血液がうまく作られなくなります。
そうなると、赤血球の数が減ってしまうことに。これはとうぜん、深刻な酸素不足、栄養不足を引きおこします。目も例外ではありません。

眼底には、毛細血管が張りめぐらされています。
毛細血管のなかには、当然、赤血球が休まずに流れています。
そして目の組織へ、酸素と栄養を送りつづけています。
目の細胞の新陳代謝を活発にするためには、ビタミンB12の摂取は欠かせないわけです。
ビタミンB12の摂取と、神経の伝達
ビタミンB12の摂取は、神経の伝達にかかわっています。
そのさい、ビタミンB1やB6と協力してはたらきます。
ビタミンB1は、神経にエネルギーを補給します。
ビタミンB6は、神経伝達物質をつくっています。
ビタミンB12には、神経細胞内の核酸やたんぱく質を合成し、修復する役割があります。
ビタミンB1、B6、B12のどれが不足しても、網膜にとどいた視覚情報が、脳へと伝わりにくくなります。そのため、ビタミンB群が不足すると、近視や遠視などの屈折異常とは違った原因で、視力が低下することが考えられます。
実際、栄養事情のよくなかったころ、ビタミンB1の不足が原因となって、よく「脚気(かっけ)弱視」という症状が起きていました。
ビタミンB12の摂取が不足すると、脳内の神経伝達にも影響がでてきます。
そのため気分がふさぎこむなど、神経症状、精神症状がおこってきます。
ビタミンB12の摂取のポイント
ふつうの食生活をしていれば、ビタミンB12の摂取が不足する心配はありません。
ただし、胃の手術をした人、高齢のかた、妊婦、授乳婦、菜食中心の人は、ビタミンB12が不足しがちになります。
ビタミンB12は、レバーや魚介類に多くふくまれています。
サプリメントで摂取することも、ひとつの方法です。
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