ビタミンB6の摂取
ビタミンB6とは
ビタミンB6は、たんぱく質の代謝を助ける補酵素です。
脂質の代謝にもかかわっています。
ビタミB6は、水溶性ビタミンの一種。別名を「ピリドキシン」といいます。
ビタミンB6の摂取は、アミノ酸の生成を助けます。
体の組織をつくるさいに、不可欠の栄養素といえます。
ビタミンB6の摂取には、免疫機能を正常にし、整える作用もあります。
そのため、アレルギー症状を軽くする効果が期待できます。
ビタミンB6は、神経伝達物質の生成にも、かかわっています。
ビタミンB6の摂取と、たんぱく質の代謝
ビタミンB6は、たんぱく質の代謝にかかわっています。
ビタミンB6の摂取が不足すると、アミノ酸をとっても、体の組織がうまく作られなくなります。不足の症状には、皮膚炎、脂性の肌、口内炎などが。
ビタミンB6は、赤血球にあるヘモグロビンの合成にもかかわっています。
そのため、ビタミンB6の摂取が不足すると、貧血の症状があらわれます。

目は、「コラーゲンのかたまり」のようなもの。
ご存じのとおり、コラーゲンは、たんぱく質の一種です。
網膜に張りめぐらされている毛細血管も、コラーゲンでできています。
目のなかでも、とくにレンズである角膜、水晶体は、ほとんどがコラーゲン。このため、ビタミンB6の摂取は、角膜や水晶体を健康にたもちます。
目の老化をおくらせ、白内障や老眼の予防に有効と考えられます。
ビタミンB6の摂取と免疫
ビタミンB6には、免疫機能を正常にするはたらきがあります。
そのため、ビタミンB6を摂取すると、アレルギー症状が軽くなります。
目におけるアレルギー症状としては、「アレルギー性結膜炎」があります。
ビタミンB6をとると、目のアレルギー症状をやわらげる効果が期待できます。
しかし、ウィルス性や細菌性の結膜炎にたいしては、ビタミンB6を摂取しても、効果がうすいと考えられます。
目には、「免疫抑制システム」というものがあります。
目のなかで過剰な免疫反応がおきると、たとえ細菌やウィルスを退治できたとしても、透明な角膜にあとが残ってしまいます。
角膜の透明性を守るために、目のなかでは、免疫力は最小限におさえられているのです。
ビタミンB6の摂取と、神経の伝達
ビタミンB6は、「神経伝達物質」の生成に不可欠です。
網膜に映った映像は、電気信号に変換されます。
しかし、ビタミンB6の摂取が不足して、神経伝達物質が作られなければ、たとえ網膜に映像がうつっても、脳にうまく送られなくなります。
神経の伝達にかんして、ビタミンB1は、神経にエネルギーをあたえます。
ビタミンB6の場合は、神経伝達物質そのものを製造しているわけです。
神経の伝達には、そのほかにビタミンB12もかかわっています。
電気信号を脳まで円滑に送るためには、ビタミンB群をバランスよく摂取することが、たいせつなわけです。
ビタミンB6の摂取のポイント
ビタミンB6は、腸内細菌によって体内でつくられます。
しかし、不足しがちな人、アレルギー症状のある人は、多めにビタミンB6を摂取する必要があります。
ビタミンB2の摂取が不足すると、ビタミンB6の利用がさまたげられます。
そのためビタミンB2とB6は、つねに一緒にとる必要があります。
ビタミンB群は、お互いに助け合って作用するので、ビタミンB群はバランスよくとることがたいせつです。
手軽にビタミンB6を摂取できるものとして、バナナがあります。
ビタミンB2は、牛乳で手軽にとることができます。
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