メガネのフレーム
フレームとは、レンズをささえる、メガネの骨組みの部分です。
メガネのフレームは、時代とともに、いろいろな形をへて進化してきました。
メガネのフレームは、レンズをはめる「リム」の形状で分類できます。
フレームの素材には、プラスチックと金属があります。

メガネフレームの各部名称
- ■ リム
- メガネのレンズをささえる部分。
レンズをすっぽりおおう「フルリム」、半分だけの「ハーフリム」、リムがない「リムレス(縁なし)」があります。上のイラストはフルリム。 - ■ ブリッジ
- リムとリムをつなぐ部分。2本あるタイプを「ツーブリッジ」といいます。
- ■ フロント
- 特定の場所をいうのではなく、イラストのように、リムやブリッジをふくめた、正面から見える部分全体。
- ■ パッド
- フレームを顔のまえに固定する、鼻当ての部分。
かたい樹脂と、弾力のあるタイプとがあります。 - ■ クリングス
- メタル(金属)フレームにある、パッドの角度を調節する部分。
プラスチック製のフレームの場合は、クリングスがなく、パッドとリムが一体になっています。
そのほかの、メガネフレームの名称
- ■ モダン
テンプルのはしの部分。耳にかけるところ。
一般的な、への字型のものは「半掛け」。落ちないように巻きつくようになっているものは、「縄手(なわて)」といいます。縄手はメガネが落ちにくいぶん、ものが当たったときに、顔に衝撃をうけやすくなります。そのさい、蝶形骨(ちょうけいこつ)をいためると、視神経に影響が出る可能性が。
- ■ 智(ち)・蝶番(ちょうばん・ちょうつがい)
智は蝶番よりも、フロントよりにあります。
リムとテンプルをつなぐ役割があります。蝶番は、メガネを開閉する部分です。
その名のとおり、ドアの蝶番(ちょうつがい)のようなもの。これによって、メガネを折りたたんでコンパクトにできるわけです。
メガネフレームと、リムの形状

- ■ フルリム
- レンズのまわりを、すべておおったリム。
レンズを周囲から、しっかり支えます。そのため、もっとも安定感があります。 - ■ ナイロール
- レンズの上半分だけをおおっているリムを、別名「ハーフリム」といいます。その場合、下半分はナイロン製の糸などで固定。
反対に、下半分だけをおおっているリムを、「アンダーリム(逆ナイロール)」といいます。 - ■ リムレス
レンズのまわりに、リムがないタイプ。「縁なし」、「ツーポイント」とも。
レンズ部分に穴を二つあけ、ブリッジとテンプルを直接、ネジでとめます。
リムレスは軽く、メガネが目立ちません。ただしガラスレンズの場合は、破損しやすくなります。
この場合は、割れ防止のための加工を、レンズにほどこすことが不可欠。
メガネフレームの素材
- ■ プラスチック製のメガネフレーム
「セルフレーム」ともいいます。かつて、セルロイドが使われていたためです。
しかし、セルロイドは変色や劣化がはげしく、発火の危険も。
そのため、現在は使われていません。名前だけが残っているわけです。現在は「アセテート製」のプラスチックや、「超弾性樹脂」が使われています。
プラスチック製のフレームには、カラフルに着色できるという長所があります。
短所としては、金属製ほどの弾力がなく、かけ心地の調整がむずかしい点。- ■ メタル(金属)製のメガネフレーム
メタル製のフレームには、「チタン」、「NT合金」、「金」があります。
それぞれ軽さ、さびにくさ、弾力性、耐性のどれかで、ぬきんでた特徴をもっています。なかでも、金は腐食がおこりにくく、さびることがありません。
変色もしないため、末長く愛用することができるメガネフレームです。
ただし、純金はやわらかすぎるため、金合金を使用します。
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