オルソケラトロジー
オルソケラトロジーは、日中を裸眼ですごせる「視力回復の方法」のひとつです。しかし、目の表面に障害がある場合や、強度の近視には適しません。
これを克服したものが、オルソケラトロジーの進化形である「オサート」です。
さらに、その上を行く「コルネアプラスティー」が注目を集めています。
これは一度、角膜を変形させれば、半永久的にその状態を維持できます。まさに夢の視力回復法です。
オルソケラトロジーと名前の由来
オルソケラトロジー(Orthokeratology)という名前は、ギリシャ語が語源です。
オルソ(Ortho)は「矯正」、ケラト(kerato)は「角膜」、ロジー(logy)は「療法」。
これをつなげると、オルソケラトロジーとは、「角膜矯正療法」ということに。略して、オルソケー(Ortho-K)とも呼ばれています。
角膜を矯正する方法には、このほかに、エキシマレーザーで角膜の表面をけずるレーシック手術などがあります。
オルソケラトロジーとは
- オルソケラトロジーと視力回復の原理
オルソケラトロジーは、睡眠中に特殊なハードコンタクトレンズを装用します。これによって角膜を平らにし、屈折力を弱めます。日中は、この状態がつづくため、裸眼で快適にすごすことができます。
しかし角膜のかたちは、通常は1日でもとの状態に。
そのためレンズは毎晩、装用する必要があります。- オルソケラトロジーのメリット
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- 日中を裸眼ですごせる
- 手術しないので、不具合があっても元の状態にもどせる
- 角膜の強度が保たれるため、はげしいスポーツに向いている
- 仮性近視の進行をおさえる効果がある
- 二度と再生しない、貴重な角膜内皮細胞が守られる
- オルソケラトロジーのデメリット
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- 強度の近視は矯正できない
- ドライアイ・角膜炎・結膜炎があると不適応
- 睡眠が短い人や、睡眠障害がある人には向かない
- 角膜炎や結膜炎を発症する危険がある
- 治療費が高い
- 紫外線の害をうける危険がある
オルソケラトロジー治療の注意点
オルソケラトロジーは、快適な「視力回復法」です。
しかし、視力を維持しつづけるには、眼病予防のためのケアが不可欠。
定期診察も欠かさないことがたいせつです。
オルソケラトロジーによる視力回復は、メガネやコンタクトレンズ、レーシック手術と同じく、たんに視力を「矯正」しているだけです。
つまり目の内部は、「近眼のまま」ということ。
近眼は、眼軸(角膜から網膜まで)が長くなっています。(上のイラスト参照)
このため、網膜が引き伸ばされており、通常より薄く弱くなっています。
近視の人は、網膜がはがれる「網膜はく離」になりやすいのです。
そのほか近視の人は、黄斑(おうはん)変性症や白内障、緑内障といった目の病気にもかかりやすくなります。
オルソケラトロジーを超えた視力回復法
オサート
オサートとは、オルソケラトロジーが、さらに進化した視力回復法です。
従来のオルソケラトロジーでは、中程度の近視までしか効果が望めませんでした。しかしオサートでは、視力0.01という最強度の近視であっても、視力1.5にまで回復させることが可能です。
オサートは、個人の角膜形状に合わせて行なう「オーダーメイドの治療」。
角膜の変化にあわせて、何度かレンズをつくりかえます。
そして、徐々にステップアップしていきます。そのため、強度の近視でも視力回復できるのです。
オサートが矯正できるのは、強度の近視だけではありません。
強度の乱視、遠視、老眼も矯正することができます。
そのほか、角膜がとがる病気である「円錐角膜」も矯正可能。
「角膜炎」、「結膜炎」がある場合でも、視力回復できます。
オサートは、世界中で「三井メディカルクリニック」だけが行なっています。
コルネアプラスティー
コルネアプラスティーとは、従来のオルソケラトロジーの矯正に「酵素(こうそ)治療」が加わった、最新の視力回復法です。
原理としては、まず、角膜に酵素を注入します。
これによって、角膜の各層間の結合を弱めます。この状態で、ハードコンタクトレンズを装用。角膜に型をつけます。
その後、今度は、角膜の各層間の結合を強める酵素を、角膜に注入。
これによって、型づけされた状態が固定します。
半永久的に、高い視力を維持できるわけです。
コルネアプラスティーが実用化されれば、オルソケラトロジーのように、毎晩、コンタクトレンズを装用しなくてすみます。
まさに、夢の視力回復法といえるでしょう。
コルネアプラスティーは、現在、アメリカにおいて治験中。
日本には、数年後に導入されるといわれています。
